輪島市へJMAT初派遣 大和診療所 医師ら3日間医療支援

2024年02月09日

地域

出発前、伊集院幼村長(右)から激励を受けるJMATメンバー=8日、大和村

大和村の国民健康保険大和診療所医師らで構成された日本医師会災害医療チーム(JMAT)が8日、能登半島地震の被災地での医療支援のため、石川県輪島市に向けて出発した。県内からのJMAT派遣は8陣目で、奄美群島からは初。10~12日、被災地の診療所や避難所などで活動する。

 

JMATは、主に急性期以降における避難所・救護所などでの医療や健康管理に携わる。大和村から派遣されたのは、大和診療所医師の小川信さん(49)と看護師の元山淳子さん(40)、大和消防分駐所救急救命士の中島繁さん(45)、同村保健福祉課保健師の藤村まりなさん(28)。

 

派遣先の輪島市は住家被害が大きく、7日時点の避難所は78カ所で、2361人が避難所生活を送っており、市内ほぼ全域の1万戸で断水が続いている。JMATの4人は9日に福岡空港から小松空港に入り、10日から同市門前地区で発熱外来や往診の支援、避難所などでの健康管理などに当たる予定。

 

村役場で行われた出発式では、伊集院幼村長が「自分の資格を生かしながら被災地に貢献し、活動経験が、これからの大和村や奄美の医療体制の力添えとなることに期待する。心を一つにしながら取り組んでほしい」と激励。

 

小川医師は「派遣目的は、被災者のため、島のため、自身のための三つ。被災者が一日でも早く元の生活に戻れるよう力を尽くし、島のために災害医療の経験を積み、自己を研磨しながら活動に臨む」と話した。

 

JMAT派遣に伴い、大和診療所の9、13日の診療は、県立大島病院医師が代診する。